「咳エチケット」ご存知ですか? 2016/01/05 投稿者: hondanaika
風邪やインフルエンザにかかったとき、早く治すことと同時に、感染を拡大させないことが重要です。とくに鼻水や痰の中には病原体が含まれるため、咳やくしゃみ、熱のある時には注意が必要です。
近年、「咳エチケット」という言葉がよく使われるようになりました。具体的には、
・咳・くしゃみの際はティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ1 m以上離れる。
・鼻汁・痰などを含んだティッシュをすぐに蓋付きのごみ箱に捨てられる環境を整える。
・咳をしている人にマスクの着用を促す。
咳をしている場合、周りの方へうつさないために、マスクを着用する。
・マスクの使用は説明書を読んで、正しく着用する。
・・・といったところです。
なるべく安静にするのが一番ですが、買い物や受診などで外出されるときは、必ずマスクを着用しましょう。のどの乾燥を防ぐ効果も期待できます。
また、花粉や黄砂対策にも有効ですので、ある程度のストックは確保しておいた方がいいでしょう。
インフルエンザワクチンについて 2015/10/01 投稿者: hondanaika
今年もインフルエンザ予防接種のシーズンがやってきました。
実は今回からワクチンが変わります。これまではA型2株、B型1株の「3価」だったのですが、今年からA型2株、B型2株の「4価」となります。B型には2系統あり、これまではそのどちらかにしか対応していなかったのが今回からは両系統に対応するため、今まで以上の効果が期待できます(まあ川端・山田・畠山にバレンティンが加わった感じ、でしょうか)。ただ、それに伴い接種料金を改定させていただきます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ふだんの血圧はどれくらいですか? 2014/04/11 投稿者: hondanaika
先日、日本高血圧学会から「高血圧治療ガイドライン2014」が公表されました。それによると、血圧の目標値は140-90(後期高齢者は150-90、糖尿病があれば少しきびしく130-80)ですが、診察室での値より朝夕2回の「家庭血圧」を重視すること、とされました。
当院でも高血圧の患者様には「血圧手帳」をお渡しして、ご自宅での血圧を測っていただいております。それにより、診察室では高いけどふだんはそうでもない、とか、朝起きた時にけっこう高い、暖かくなって徐々に下がってきた、などといったことがよくわかり、薬の調節等に大変役立っています。
日々の健康管理のため、ぜひ、ふだんの血圧を測ってみてください。
時は2015年、ではなくて2014年 2014/01/07 投稿者: hondanaika
昨年10~12月、「海の上の診療所」というドラマが放送されていました。瀬戸内海の島々を廻る病院船のお話でした。昔、丸亀市沖の本島の診療所に勤務していたことがある私としては当時のことを思い出しながら興味深く見ておりましたが、医療ものとしても恋愛ものとしてもなんだか物足りない感じで終わってしまい、残念に思いました。
さて、そうこうしておりますうちに新しい年が来てしまいました。「2014年・平成26年」だそうです(まだなじめません)。
今年は消費税率アップも控えており、日本の経済がどうなるか、異常気象は続くのか、ヤクルトは最下位脱出なるか、私の体重は少しは減るのか、など気になることはいろいろありますが、まずは健康であることが最も重要です。規則正しい食生活と適度な運動に心がけていただき、今年一年が皆様にとって健康ですばらしい年となりますように。
うどん県民とよばれて 2013/11/01 投稿者: hondanaika
私たち香川県民にとって、「うどん」は生活になくてはならないものです。しかし香川県は、人口当たりの糖尿病患者数が全国で1~2位を争うほど多く、うどんがその一因ではないかと考えられています。
確かに香川県で多いセルフ形式のうどん店では、うどん以外にも様々な天ぷらやおにぎりたちが所狭しと並んでおり、ついつい誘惑に負け結果的に高カロリーになりがちです。また、多くのお客さんはうどんをほとんど噛まずにズズーッと平らげてしまいます。この早食いが血糖値を上げてしまう原因にもなっているのです。
さらに香川県民は野菜の摂取量が少なく、これも全国でワースト1~2位を争っているのだそうです。
糖尿病のみならず高血圧や脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれてました)といった生活習慣病予防のためには、まずはこのような日々の食生活から見直していく必要があります。常に「腹八分」を心がけ、野菜をしっかり摂りましょう。そして、適度な運動を継続しましょう。
夏のチシャは体にいい 2013/08/07 投稿者: hondanaika
前回ご紹介しました落語「夏の医者」に出てきた「チシャ」というもの、これは一体何でしょう?
実は「チシャ」というのはいわゆるレタスのことで、通常よく食べる丸いかたちのレタス、葉の赤いサニーレタスなどを総称して日本語で「チシャ(萵苣)」と呼ぶのだそうです。
レタスという野菜はその呼び名や料理法から比較的最近外国から入ってきたものかと思われがちですがそうではなく、平安時代に中国から伝わって来たのだそうで、わが国では昔から意外とポピュラーな存在であったようです。ちなみに香川県は全国有数のレタスの産地であり、郷土料理にも「ちしゃもみ」というのがあるそうです。
このチシャ(レタス)、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいるうえ、肝機能改善や鎮静効果も期待できる成分もあるそうです。最近は青汁にも入っているらしいです。
あと、落語のように夏に食べると害があるわけではありません。むしろ、夏バテ対策として積極的に召し上がっていただきたいと思います(値段はややお高いですが)。
猛暑が続いていますが、熱中症や夏風邪には十分お気を付け下さい。
夏の医者は腹にさわる 2013/07/29 投稿者: hondanaika
暑い日が続いています。夏は高温多湿のため細菌が繁殖しやすく、食中毒が多くなる季節です。したがって今の時期、腹痛で来られた患者さんから「たぶん食あたりと思います」と言われるとこちらもそう思いこんでしまいそうになりますが、実は虫垂炎や腹膜炎などのほかの病気が隠れている可能性があり、腹部触診は慎重に行わなければいけません。
さて題名の「夏の医者は腹にさわる」というのは、この腹部触診のことではなく、実は落語「夏の医者」に出てくるセリフです。「夏の医者」がどういうお話かと申しますと、真夏のある日、農作業中に倒れた父親を診てもらうために、ある男が医者を呼びに行きます。医者は男の話を聞くと、「それはチシャにあたったのだろう。夏のチシャは腹にさわる。」と言い、薬箱を持って男の家に向かいます。
その道中、ふたりが歩いていると急に周りが真っ暗に。ウワバミという大蛇に飲み込まれてしまったので医者は薬箱の中から下剤を取り出しそれをウワバミの腹の中にばらまいたところ、ウワバミは激しい下痢を起こし二人は脱出に成功しました。
しかし医者は大事な薬箱を腹の中に置き忘れたことに気づき、ウワバミにもういちど自分を飲み込んでくれと言います。ひどい目にあったウワバミは「いやじゃ。夏の医者は腹にさわる。」
とまあ「チシャ」と「医者」をかけたオチ(サゲとも言います)なわけですが、さて、それではこの「チシャ」とは何のことでしょう?
これについてはまた次回。
血液内科って何ですか? 2013/06/12 投稿者: hondanaika
院長の本多です。
お気づきの方も多いでしょうが、当院は「血液内科」という看板を出しております。
でもこの「血液内科」、あまり一般には知られていません。
「血液」の「内科」?何それ?? 今日はそのお話から。
皆さんご自分の「血液」を一度はご覧になったことがおありでしょう。そうですあの赤いやつです。あの血の中には、肉眼では見えませんが「白血球」「赤血球」「血小板」というものが流れています。
「白血球」は細菌などの外敵から身を守り、「赤血球」は肺で取り込んだ酸素を体中に運んでくれます。「血小板」は出血した時に傷口に集まって血を止めてくれるものです。
これらは、実は全身の骨の中(骨髄)で作られているのですが、この造血機能などに異常があると、様々な症状を引き起こします。白血球が減ると感染が悪化しやすくなり、赤血球が減ると(これを貧血といいます)疲れやすかったり息切れがしたりします。また血小板が減ると出血しやすくなります。
逆に多くなりすぎても血栓を作るなどして内臓機能に支障をきたすことになります。
また、骨髄やリンパ節などに悪性腫瘍ができることがあります。急性白血病や悪性リンパ腫といった病気が代表的です。
血液内科は、主にこのような病気を扱うところなのです。
では、血液内科を受診されるのにはどんなきっかけが多いのでしょうか。
消化器(胃腸など)や呼吸器(主に肺)などと違い、「最近、血液の調子が悪くて・・」と言って来られる方はまずありません。上記のような、感染による高熱が続く、顔色が悪い、息がすぐ切れる、すぐ鼻血や青あざができる、あるいは首や脇に変なグリグリができている、といったところが自覚症状としては多いです。また、症状はなくても健康診断等で異常が見つかるケースも少なくありません。
もし、このような症状がおありでしたら、お気軽に当院にご相談ください。
本多内科医院のblogを開設しました! 2013/06/11 投稿者: hondanaika
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